ROBOBO’s 読書記録

読んだ本の感想です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

坪田一男『GO OUT 飛び出す人だけが成功する時代』_感想

GO OUT (ゴーアウト) 飛び出す人だけが成功する時代 作者:坪田一男 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 飛び出す人がキャリアを築く 表紙にもあるように、著者は慶応大医学部の教授で日米の医師免許を持つ眼科医&アンチエイジングの専門医であり、ス…

新田 龍『問題社員の正しい辞めさせ方』_感想

問題社員の正しい辞めさせ方 作者:新田龍 リチェンジ Amazon 雇うのは簡単だけど… 「辞めさせる」というと少し酷いことをするようなイメージがわきますが、実際のところ、どこの企業にも「使えない人」というのは存在していて、彼らが周りに及ぼす影響は看過…

山口真一『炎上とクチコミの経済学』_感想

炎上とクチコミの経済学 作者:山口真一 朝日新聞出版 Amazon 情報拡散の表と裏 一億総メディア時代と呼ばれる現代では、誰もが情報の発信源になれると同時に、誰もが簡単に誰かの言葉に反応して傷ついたり励まされたりしています。本書はネット上で「炎上」…

今井芳昭『影響力 その効果と威力』_感想

影響力~その効果と威力~ (光文社新書) 作者:今井 芳昭 光文社 Amazon 身近にある様々な影響力 私たちの社会は人と人との関わりあいの中で成り立っており、常に他の人から影響を受けながら自分というものが存在しています。本書は、影響力がある、というの…

岡田尊司『真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実』_感想

真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実 (幻冬舎新書) 作者:岡田 尊司 幻冬舎 Amazon 長寿の秘訣は性格だった? 著者は精神科医で発達障害や愛着障害、母子関係などの著書を多数書かれています。精神科医と長寿研究はあまり関…

長山靖生『不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か』_感想

不勉強が身にしみる~学力・思考力・社会力とは何か~ (光文社新書) 作者:長山 靖生 光文社 Amazon なぜか不勉強な私たち とある資格を取ろうと思いたって久しぶりに勉強というものを始めてみたものの、体力が落ちているのか、忍耐力がどこかに行ってしまっ…

水野 学『センスは知識からはじまる』_感想

センスは知識からはじまる 作者:水野学 朝日新聞出版 Amazon センスとは何だろう センスがいいとか悪いとか言いますが、実のところセンスとは何だろうな、と思い手に取ってみた書籍です。内容は単純明快、移動時間にサクサク読めて、なるほどな、と納得する…

菊澤 研宗『戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか』_感想

戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~ (光文社新書) 作者:菊澤 研宗 光文社 Amazon 戦略に歴史あり 日常生活で何気なく使っている「戦略」という言葉が、もともとは軍事用語であり、実際の戦闘の歴史とともに進化してきたものだということを本書…

中野信子『サイコパス』_感想

サイコパス (文春新書) 作者:中野信子 文藝春秋 Amazon サイコパスというカテゴリー サイコパスと聞くと、人格異常者とか非情な犯罪者とか、どうしてもそういう過激な映画やアニメのイメージが払拭できないのですが、本書はサイコパスを脳の特性の一つと捉え…

長谷川嘉哉『一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識』_感想

一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 (PHP新書) 作者:長谷川 嘉哉 PHP研究所 Amazon 40代、50代の過ごし方を考え直す機会に 40代ともなれば、仕事も家庭もある程度のところで安定してきて、平凡な日々の繰り返しがそれなりに心地よいと感じる世…

和田秀樹『思秋期の生き方 45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい」_感想

「思秋期」の生き方 45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい 作者:和田 秀樹 大和書房 Amazon 誰もが迎える中高年をどう生きるか 気が付くと風邪がなかなか治らなくなっていたり、ついつい階段じゃなくてエスカレーターを選んでいたり、休日に色々やろう…

遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』_感想

人体 失敗の進化史 (光文社新書) 作者:遠藤 秀紀 光文社 Amazon 進化の試行錯誤が体の中に タイトルにある「失敗の」という言葉が気になって思わず手に取ってみた書籍です。 著者は、無類の解剖学者。 テレビにも出演されて「遺体科学」という学問分野を提唱…

蓮実香佑『「植物」という不思議な生き方』_感想

「植物」という不思議な生き方 作者:蓮実 香佑 PHP研究所 Amazon ぜんぜん知らなかった植物の世界 緑色が鮮やかな季節、花や木が身近にあるだけで、なんとなく癒されます。そんな身近な植物ですが、実は私たちとは真逆の生き方をしていて、知らないことがた…

レス・ギブリン『人望が集まる人の考え方』_感想

人望が集まる人の考え方 (レス・ギブリン) 作者:レス・ギブリン ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 相手が求めているものを与えるだけ 本書はどうしたら人とより良い人間関係が築けるのか、コミュニケーションのポイントを分かりやすく伝えています。…

見城徹・藤田晋『憂鬱でなければ、仕事じゃない』_感想

憂鬱でなければ、仕事じゃない (講談社+α文庫) 作者:見城徹,藤田晋 講談社 Amazon 仕事は憂鬱なものですか? 皆さんにとって仕事はどういうものでしょうか。この本のタイトルを見たとき、少し救われた気持ちがしました。そうです、確かに仕事は毎日が憂鬱で…

藤井孝一『大人の週末起業』_感想

大人の週末起業 作者:藤井孝一 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 会社に勤めながら起業する「週末起業」 40歳を過ぎたくらいから、なんとなく将来のことが不安になってきますよね。今の仕事が自分に合ってたのかどうか、良くわからない…

マシュー・サイド『多様性の科学』_感想

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 多様性のもつ力とは 多様性という言葉が広く使われるようになったのは最近のことだと思います。これまで多様性といえば…

養老孟司・小島慶子『歳を取るのも悪くない』_感想

歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ) 作者:養老 孟司,小島 慶子 中央公論新社 Amazon 人生100年時代の不安に 元アナウンサーの小島氏と解剖学者の養老先生が世間話をするような感じで、なんとなく生きることや学ぶこと、働くことなどについて語っている対…

平田オリザ『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』_感想

わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) 作者:平田オリザ 講談社 Amazon 伝えたい、という気持ち 著者は国際的に活躍されている劇作家、演出家として有名ですが、実は相当な教育者でもあります。本書にも登場しますが、日…

榎本博明『傷つきやすくて困った人』_感想

傷つきやすくて困った人 (イースト新書) 作者:榎本博明 イースト・プレス Amazon いるいる、こんな人 春は異動のシーズンです。職場内でも、なんとなくソワソワした雰囲気が漂って、今度の新人さんはどんな人かなと期待と好奇心が膨らみます。 本書の前半は…

中原 淳『働く大人のための「学び」の教科書』_感想

働く大人のための「学び」の教科書 作者:中原淳 かんき出版 Amazon キャリアを登って下りて、そして新たに登る時代 本書を最初に読んだのは随分と前になりますが、たまに思い出しては読み返している書籍です。何のために学ぶのか、どうやって学ぶのか、なぜ…

ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』_感想

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版 作者:ダン アリエリー 早川書房 Amazon とにかく面白い行動経済学 真剣に考えて、もっとも自分の希望に合ったものを選んでいるはずなのに…結果を見ると、なぜか不合理な選択をして…

越川慎司『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』_感想

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣 作者:越川慎司 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 自由と責任を得るために 最近、働くことの意義を問い直す風潮がありますよね。「何のために働くのか」ということに焦点を当てた本がたくさん出ていますが、本…

成毛 眞『アフターコロナの生存戦略』_感想

アフターコロナの生存戦略 不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプト 作者:成毛 眞 KADOKAWA Amazon 変化を楽しむために アフターコロナの時代を生きるための心の持ち方というか、ちょっとしたアドバイスが書かれた本です。サクサクっと読め…

田淵直也『最強の教養 不確実性超入門』_感想

最強の教養 不確実性超入門 作者:田渕直也 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 予測できる未来と予測できない未来 例えば、とある町の人口は年間の出生数、死亡者数、転入者数から、ある程度の未来までは予測ができるのに対して、災害や疫病の流行など…

村山 昇『働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える』_感想

働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える 作者:村山昇 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 自分にとって「働く」ことの意味とは 良い本に出会えたな、というのが率直な感想です。ちょうど今、職場内の人事評価とか異動希望調書を書かなくてはいけない…

土井健郎・斎藤孝『「甘え」と日本人』_感想

「甘え」と日本人 (角川oneテーマ21) 作者:齋藤 孝,土居 健郎 KADOKAWA Amazon 「甘える」ということの難しさ 英語には「甘え」という言葉がないそうです。欧米は愛情表現が豊かで、子どもは親に安心して甘えていて、夫婦はお互いに愛し合って信頼しあってい…