ROBOBO’s 読書記録

読んだ本の感想です。

経済学

山口真一『炎上とクチコミの経済学』_感想

炎上とクチコミの経済学 作者:山口真一 朝日新聞出版 Amazon 情報拡散の表と裏 一億総メディア時代と呼ばれる現代では、誰もが情報の発信源になれると同時に、誰もが簡単に誰かの言葉に反応して傷ついたり励まされたりしています。本書はネット上で「炎上」…

菊澤 研宗『戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか』_感想

戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~ (光文社新書) 作者:菊澤 研宗 光文社 Amazon 戦略に歴史あり 日常生活で何気なく使っている「戦略」という言葉が、もともとは軍事用語であり、実際の戦闘の歴史とともに進化してきたものだということを本書…

ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』_感想

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版 作者:ダン アリエリー 早川書房 Amazon とにかく面白い行動経済学 真剣に考えて、もっとも自分の希望に合ったものを選んでいるはずなのに…結果を見ると、なぜか不合理な選択をして…

田淵直也『最強の教養 不確実性超入門』_感想

最強の教養 不確実性超入門 作者:田渕直也 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 予測できる未来と予測できない未来 例えば、とある町の人口は年間の出生数、死亡者数、転入者数から、ある程度の未来までは予測ができるのに対して、災害や疫病の流行など…

中室牧子『「学力」の経済学』_感想

「学力」の経済学 作者:中室牧子 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon データで教育を分析する難しさ 先日、幸いなことに著者の講演を聞く機会がありました。後になってから、本書を読んで、より理解が深まったと思います。 一貫して言えることは、教育…

大塚雄介『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』_感想

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン 作者:大塚 雄介 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 本当にいまさらですげど 2017年執筆の書籍なので、本当にいまさら感がありますが、仮想通貨と全く縁のない生活をしてきた私のような人にとっては…

橋本之克『世界最前線の研究でわかる!スゴい!行動経済学』_感想

世界最前線の研究でわかる! スゴい! 行動経済学 作者:橋本 之克 総合法令出版 Amazon 自分で最適の選択をしているつもりだったんだけど 本書は、「行動経済学」という「心理学」と「経済学」を合わせた比較的新しい学問について、身近な例をもとに分かりやす…

ティエン・ツォ著『サブスクリプション「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』_感想

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル 作者:ティエン・ツォ,ゲイブ・ワイザート ダイヤモンド社 Amazon モノが売れず、すべてがサービスとして提供される時代には、顧客との長期的なリレーションシップが成長の鍵となる。 …

岡嶋 裕史『メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~』_感想

メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~ (光文社新書) 作者:岡嶋 裕史 光文社 Amazon フェイスブック社が社名を「Meta」に変更すると発表した。「Meta」とは「Metaverse=メタバース」の「Meta」である。では「メタバース」とは何か? ITに関す…

橘玲『無理ゲー社会』_感想

無理ゲー社会(小学館新書) 作者:橘玲 小学館 Amazon きらびやかな世界のなかで、「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」という困難なゲーム(無理ゲー)をたった一人で攻略しなければならない。これが「自分らしく生きる」リベラルな社会のルー…

リンダ・グラットン他『ライフシフト‐100年時代の人生戦略』_感想

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 作者:リンダ・グラットン,アンドリュー・スコット 東洋経済新報社 Amazon 長ーい人生を生きるために 2016年に発刊されて以来ベストセラーになっている書籍ですが、ようやくじっくりと読むこと…

山口周『ビジネスの未来』感想_ディストピアを彷彿させる豊かな高原

生活のインセンティブを探さなきゃ! 生活のインセンティブを探さなきゃ! 経済成長はもうしないの? 仕事が遊び? ベーシックインカム? 豊かな高原に立てるかな? 山口周『ビジネスの未来』プレジデント社 www.amazon.co.jp 21世紀を生きる私たちに課せら…