ROBOBO’s 読書記録

読んだ本の感想です。

テリー植田『誰も教えてくれないイベントの教科書』_感想

誰も教えてくれないイベントの教科書 作者:テリー植田 本の雑誌社 Amazon 初めてのイベント企画もこの本があれば安心 イベントプロデューサーとして東京カルチャーカルチャーや東急ハンズなどで各種のイベントを企画運営されてきたテリー植田氏によるイベン…

外山滋比古『知的生活習慣』_感想

知的生活習慣 (ちくま新書) 作者:外山 滋比古 筑摩書房 Amazon 忘れて頭を整理する 著者は「思考の整理学」で有名な外山氏。90歳を超えてなお知的生産性の高い生活を送られている著者の日常のちょっとした考え方が綴られているエッセイ的な読み物です。気軽…

高野 登『品格を磨く』_感想

品格を磨く 作者:高野登 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 組織の品格は個人の品格 本書はリッツ・カールトンなど外資系のホテルマンを35年間勤めてこられた著者が、一流のホテルという煌びやかでゴージャスな顔とは裏腹に、実際の過酷で厳しい環境…

印南敦史『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』_感想

読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術 (星海社新書 133) 作者:印南 敦史 星海社 Amazon 読んだら忘れてしまうのが当たり前 著者は以前に日本版ライフハックなどで書評を書かれていて、他にもいくつかのサイトでほぼ毎日記事をアップされていたので…

松原隆彦『宇宙はどうして始まったのか』_感想

宇宙はどうして始まったのか (光文社新書) 作者:松原 隆彦 光文社 Amazon 宇宙の始まりは何だったのか 宇宙について全くの初心者、ましてや物理学、量子力学なんで何語で語られているのかもわからない、そんな人でも、なんとなくこの宇宙にも始まりがあった…

橘玲『上級国民/下級国民』_感想

上級国民/下級国民(小学館新書) 作者:橘玲 小学館 Amazon 知識社会の課題あれこれ 著者は「言ってはいけない」がベストセラーになった方。こちらは、その続編というところでしょうか。過激な言葉選びとか、少し表現が気になるところはありますが、著者の…

養老孟子『身体巡礼ードイツ・オーストリア・チェコ編』_感想

身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―(新潮文庫) 作者:養老孟司 新潮社 Amazon 養老先生のヨーロッパお墓参り旅行記 一言でいうと、養老先生がヨーロッパのお墓を巡りながら人間の身体性や死と生の関係を考察する旅行記です。だいたい、お墓を巡る旅…

橋爪大三郎『面白くて眠れなくなる社会学』_感想

面白くて眠れなくなる社会学 作者:橋爪大三郎 PHP研究所 Amazon 学校では習わない社会学という学問 本書の題名が「面白くて眠れなくなる社会学」となっているので、少し誤解を招きそうですが、英語のタイトルは「Sociology For Young Adults」でこちらの方が…

鷲田清一『わかりやすいは わかりにくい?臨床哲学講座』_感想

わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 (ちくま新書 832) 作者:鷲田 清一 筑摩書房 Amazon よくわからないことを少しずつ考えてみる 著者は臨床哲学として、対話の中から人々と一緒に考えていく哲学の第一人者。著者の書籍はどれも読みやすく、面白いと…

千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』_感想

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫) 作者:千葉 雅也 文藝春秋 Amazon 来たるべきバカとは何ぞや 新年早々、衝撃的なニュースが続きます。自分にできることは何だろうな、と考えてみて、やはり相変わらずの日常を送ることなのだろうかと思…

坪田一男『GO OUT 飛び出す人だけが成功する時代』_感想

GO OUT (ゴーアウト) 飛び出す人だけが成功する時代 作者:坪田一男 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 飛び出す人がキャリアを築く 表紙にもあるように、著者は慶応大医学部の教授で日米の医師免許を持つ眼科医&アンチエイジングの専門医であり、ス…

新田 龍『問題社員の正しい辞めさせ方』_感想

問題社員の正しい辞めさせ方 作者:新田龍 リチェンジ Amazon 雇うのは簡単だけど… 「辞めさせる」というと少し酷いことをするようなイメージがわきますが、実際のところ、どこの企業にも「使えない人」というのは存在していて、彼らが周りに及ぼす影響は看過…

山口真一『炎上とクチコミの経済学』_感想

炎上とクチコミの経済学 作者:山口真一 朝日新聞出版 Amazon 情報拡散の表と裏 一億総メディア時代と呼ばれる現代では、誰もが情報の発信源になれると同時に、誰もが簡単に誰かの言葉に反応して傷ついたり励まされたりしています。本書はネット上で「炎上」…

今井芳昭『影響力 その効果と威力』_感想

影響力~その効果と威力~ (光文社新書) 作者:今井 芳昭 光文社 Amazon 身近にある様々な影響力 私たちの社会は人と人との関わりあいの中で成り立っており、常に他の人から影響を受けながら自分というものが存在しています。本書は、影響力がある、というの…

岡田尊司『真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実』_感想

真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実 (幻冬舎新書) 作者:岡田 尊司 幻冬舎 Amazon 長寿の秘訣は性格だった? 著者は精神科医で発達障害や愛着障害、母子関係などの著書を多数書かれています。精神科医と長寿研究はあまり関…

長山靖生『不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か』_感想

不勉強が身にしみる~学力・思考力・社会力とは何か~ (光文社新書) 作者:長山 靖生 光文社 Amazon なぜか不勉強な私たち とある資格を取ろうと思いたって久しぶりに勉強というものを始めてみたものの、体力が落ちているのか、忍耐力がどこかに行ってしまっ…

水野 学『センスは知識からはじまる』_感想

センスは知識からはじまる 作者:水野学 朝日新聞出版 Amazon センスとは何だろう センスがいいとか悪いとか言いますが、実のところセンスとは何だろうな、と思い手に取ってみた書籍です。内容は単純明快、移動時間にサクサク読めて、なるほどな、と納得する…

菊澤 研宗『戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか』_感想

戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~ (光文社新書) 作者:菊澤 研宗 光文社 Amazon 戦略に歴史あり 日常生活で何気なく使っている「戦略」という言葉が、もともとは軍事用語であり、実際の戦闘の歴史とともに進化してきたものだということを本書…

中野信子『サイコパス』_感想

サイコパス (文春新書) 作者:中野信子 文藝春秋 Amazon サイコパスというカテゴリー サイコパスと聞くと、人格異常者とか非情な犯罪者とか、どうしてもそういう過激な映画やアニメのイメージが払拭できないのですが、本書はサイコパスを脳の特性の一つと捉え…

長谷川嘉哉『一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識』_感想

一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 (PHP新書) 作者:長谷川 嘉哉 PHP研究所 Amazon 40代、50代の過ごし方を考え直す機会に 40代ともなれば、仕事も家庭もある程度のところで安定してきて、平凡な日々の繰り返しがそれなりに心地よいと感じる世…

和田秀樹『思秋期の生き方 45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい」_感想

「思秋期」の生き方 45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい 作者:和田 秀樹 大和書房 Amazon 誰もが迎える中高年をどう生きるか 気が付くと風邪がなかなか治らなくなっていたり、ついつい階段じゃなくてエスカレーターを選んでいたり、休日に色々やろう…

遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』_感想

人体 失敗の進化史 (光文社新書) 作者:遠藤 秀紀 光文社 Amazon 進化の試行錯誤が体の中に タイトルにある「失敗の」という言葉が気になって思わず手に取ってみた書籍です。 著者は、無類の解剖学者。 テレビにも出演されて「遺体科学」という学問分野を提唱…

蓮実香佑『「植物」という不思議な生き方』_感想

「植物」という不思議な生き方 作者:蓮実 香佑 PHP研究所 Amazon ぜんぜん知らなかった植物の世界 緑色が鮮やかな季節、花や木が身近にあるだけで、なんとなく癒されます。そんな身近な植物ですが、実は私たちとは真逆の生き方をしていて、知らないことがた…

レス・ギブリン『人望が集まる人の考え方』_感想

人望が集まる人の考え方 (レス・ギブリン) 作者:レス・ギブリン ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 相手が求めているものを与えるだけ 本書はどうしたら人とより良い人間関係が築けるのか、コミュニケーションのポイントを分かりやすく伝えています。…

見城徹・藤田晋『憂鬱でなければ、仕事じゃない』_感想

憂鬱でなければ、仕事じゃない (講談社+α文庫) 作者:見城徹,藤田晋 講談社 Amazon 仕事は憂鬱なものですか? 皆さんにとって仕事はどういうものでしょうか。この本のタイトルを見たとき、少し救われた気持ちがしました。そうです、確かに仕事は毎日が憂鬱で…

藤井孝一『大人の週末起業』_感想

大人の週末起業 作者:藤井孝一 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 会社に勤めながら起業する「週末起業」 40歳を過ぎたくらいから、なんとなく将来のことが不安になってきますよね。今の仕事が自分に合ってたのかどうか、良くわからない…

マシュー・サイド『多様性の科学』_感想

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 多様性のもつ力とは 多様性という言葉が広く使われるようになったのは最近のことだと思います。これまで多様性といえば…

養老孟司・小島慶子『歳を取るのも悪くない』_感想

歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ) 作者:養老 孟司,小島 慶子 中央公論新社 Amazon 人生100年時代の不安に 元アナウンサーの小島氏と解剖学者の養老先生が世間話をするような感じで、なんとなく生きることや学ぶこと、働くことなどについて語っている対…

平田オリザ『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』_感想

わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) 作者:平田オリザ 講談社 Amazon 伝えたい、という気持ち 著者は国際的に活躍されている劇作家、演出家として有名ですが、実は相当な教育者でもあります。本書にも登場しますが、日…

榎本博明『傷つきやすくて困った人』_感想

傷つきやすくて困った人 (イースト新書) 作者:榎本博明 イースト・プレス Amazon いるいる、こんな人 春は異動のシーズンです。職場内でも、なんとなくソワソワした雰囲気が漂って、今度の新人さんはどんな人かなと期待と好奇心が膨らみます。 本書の前半は…