ROBOBO’s 読書記録

読んだ本の感想です。

心理学

今井芳昭『影響力 その効果と威力』_感想

影響力~その効果と威力~ (光文社新書) 作者:今井 芳昭 光文社 Amazon 身近にある様々な影響力 私たちの社会は人と人との関わりあいの中で成り立っており、常に他の人から影響を受けながら自分というものが存在しています。本書は、影響力がある、というの…

中野信子『サイコパス』_感想

サイコパス (文春新書) 作者:中野信子 文藝春秋 Amazon サイコパスというカテゴリー サイコパスと聞くと、人格異常者とか非情な犯罪者とか、どうしてもそういう過激な映画やアニメのイメージが払拭できないのですが、本書はサイコパスを脳の特性の一つと捉え…

榎本博明『傷つきやすくて困った人』_感想

傷つきやすくて困った人 (イースト新書) 作者:榎本博明 イースト・プレス Amazon いるいる、こんな人 春は異動のシーズンです。職場内でも、なんとなくソワソワした雰囲気が漂って、今度の新人さんはどんな人かなと期待と好奇心が膨らみます。 本書の前半は…

土井健郎・斎藤孝『「甘え」と日本人』_感想

「甘え」と日本人 (角川oneテーマ21) 作者:齋藤 孝,土居 健郎 KADOKAWA Amazon 「甘える」ということの難しさ 英語には「甘え」という言葉がないそうです。欧米は愛情表現が豊かで、子どもは親に安心して甘えていて、夫婦はお互いに愛し合って信頼しあってい…

名越康文『どうせ死ぬのになぜ生きるのか 晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義』_感想

どうせ死ぬのになぜ生きるのか 晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義 (PHP新書) 作者:名越 康文 PHP研究所 Amazon 最強の心理学としての仏教 その強インパクトのタイトルに惹かれて思わず手に取ってしまった書籍です。仏教心理学講義とありますが、著者…

鈴木祐『無(最高の状態)』_感想

無(最高の状態) 作者:鈴木祐 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 不安をどんどん増産してしまう心理 一言で言うと、不安や苦しみとの付き合い方を禅の手法を用いて分かりやすく教えてくれる書籍です。著者の本を読むのは初めてでしたが…

関屋裕希『感情の問題地図~「で、どう整える?」ストレスだらけ、モヤモヤばかりの仕事の心理』_感想

感情の問題地図~「で、どう整える?」ストレスだらけ、モヤモヤばかりの仕事の心理 作者:関屋 裕希 技術評論社 Amazon 日曜日の夕方に読んでおこう 仕事にストレスはつきものですね。気が付いたら、気分が落ち込んでいることがしばしばあります。大抵は、食…

浜田寿美男『「私」をめぐる冒険ー私が私であることが揺らぐ場所から』_感想

「私」をめぐる冒険―「私」が「私」であることが揺らぐ場所から (新書y) 作者:浜田 寿美男 洋泉社 Amazon 私はいつから「私」だったのか 生まれた時から私は私だったと思っていましたが、よく考えてみると、自分を私だと認識しだしたのは赤ちゃんの時ではな…

佐々木正人『知性はどこに生まれるか ダーウィンとアフォーダンス』_感想

知性はどこに生まれるか―ダーウィンとアフォーダンス (講談社現代新書JEUNESSE) 作者:佐々木 正人 講談社 Amazon アフォーダンスとは アフォーダンスは英語のアフォード(与える、提供する)から生まれた造語で、「環境が生物に提供するもの、用意したり備え…

古川武士『理想の人生をつくる習慣化大全』_感想

理想の人生をつくる習慣化大全 作者:古川武士 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 習慣化の力 習慣化コンサルティングという分野があることを初めて知りましたが、なるほど、生きていく活動の8割くらいは、ほぼ習慣のなせる業だということに気が付いて…

廣中直行・遠藤智樹『「ヤミツキ」の力』_感想

「ヤミツキ」の力 (光文社新書) 作者:廣中 直行,遠藤 智樹 光文社 Amazon ハマる幸せ! 「やみつき」とは、もともと病んで床につく重症の病気状態を表す言葉だそうですが、現代で「ヤミツキ」と言えば、何かに夢中になって毎日繰り返してしまうようなハマる…

山竹伸二『ひとはなぜ「認められたいのか」ー承認不安を生きる知恵』_感想

ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵 (ちくま新書) 作者:山竹伸二 筑摩書房 Amazon 自由という不自由 自由に生きられるはずなのにかえって自由に行動できない現代社会。何者になってもいいという「自由」が与えられれば与えられるほど「…